お店って、どうやってできあがるの?
もちろん「どこに出すか」とか「予算がどれくらいか」とかで全体の流れは変わるんですが、基本の流れはだいたい一緒です
というわけで今回は、飲食店を出店するまでの全工程を“ざっくりシンプル”にまとめてみました
これから出店を考えている方の「不安の地図」を少しでも埋められたらうれしいです
STEP 1. コンセプトを固める(1〜2週間)
ここが曖昧だと、あとでブレます
お店の方向性・ターゲット・メニュー・価格帯・客単価などをできるだけ具体的に
「まず物件探しから」という方も多いんですが、実はこのステップがないと物件を見る目が曇ります
STEP 2. 物件探し&契約(1ヶ月〜3ヶ月)
実は一番時間がかかるのがここ
理想にピッタリの物件がすぐに見つかることは、かなりレアです
チェックしたいのは以下のあたり:
- スケルトンか居抜きか
- 電気・ガス・水道などの容量
- 近隣の客層・競合店
- 看板が出せるかどうか
もちろん、設計側から見た「工事しやすい/しにくい」もあります
契約前に相談をもらえたら、設計者としてはめちゃくちゃ助かります
STEP 3. 設計・デザイン(3〜5週間)
物件が決まったら、ようやく設計フェーズへ
この段階では、以下を決めていきます:
- 客席レイアウト
- キッチン動線
- 材料・仕上げのイメージ
- 看板やサイン
飲食店は消防や保健所などのチェックもあるので、ただカッコいいだけの設計ではダメだったりします
「映えるけどオペレーションが破綻してる店」って、わりと多いです
STEP 4. 見積もり&施工会社の決定(1〜2週間)
設計図がまとまったら、工事業者さんに見積もりを取っていきます
施工会社によって、金額はもちろん、仕上がりや得意ジャンルもぜんぜん違います
場合によっては、予算に合わせて設計を微調整することもあります(この調整が案外たいへん)
STEP 5. 着工(4〜6週間)
ここまで来たら、ようやく工事スタート!
- 什器や設備の搬入
- 看板の設置
- 最終仕上げ
などなど、現場が一気に動き出します
設計者も現場に立ち会って、細かい確認や修正を行うことが多いです
STEP 6. 各種検査・保健所の申請(1週間)
ほとんどの飲食店では「営業許可」を取る必要があります
厨房やシンク、換気扇の位置など、図面通りにできているか保健所の職員がチェックします
消防の届け出やガスの開栓などもこのタイミングで並行してやっておくと◎
STEP 7. プレオープン&グランドオープン
あとは備品を揃えて、メニューを最終調整して、スタッフのトレーニングをして…
いよいよオープンです
SNSやGoogleマップなどの告知は、最低でもオープンの1〜2週間前からやっておくとスムーズ
まとめ:出店までにかかる期間は?
ぜんぶをまとめると、物件決定からオープンまでに必要な期間は:
最短でも2〜3ヶ月、ゆとりを持つなら4〜5ヶ月
というのがリアルなところです
余裕を見て動けると、設計も施工もかなりスムーズに進みます
逆に「1週間で図面ください!」みたいなパターンは、どこかで必ず無理が出ます…
おまけ:どこから相談してOK?
よく聞かれるのが「どの段階から相談したらいいですか?」という質問
答えはシンプルで、「迷ってる段階でOK」です
むしろ、物件を決める前に相談してもらった方が、あとあと「えっ、ここ無理じゃない?」みたいな事態を防げます